現代音楽セミナー&フェスティバル「秋吉台の夏2015」
2001年から山口県「秋吉台国際芸術村」を舞台に開催されている『現代音楽セミナー&フェスティバル』
メインゲスト・コンポーザー:湯浅譲二

今年は第2タームの最終回,第3タームへ向けて新たな課題を発掘します!

 湯浅譲二の作品に通奏する“始原への眼差し”と“未聴感”。それは,表現の可能性を根源的に遡りつつ,常套を超えた新たな可能性に挑み続ける両義具有的な創作態度から生み出されます。「秋吉台の夏」は,このような創造性に対する視座を基盤とした現代音楽セミナー&フェスティバルです。前身の「秋吉台20世紀音楽セミナー&フェスティバル」(1989~1998)からの蓄積は四半世紀を超え,2001年からの第2タームだけでも,はや14年目を迎えます。そこで,今年はこの第2タームの一応の締めくくりとしてこれまでを振り返り,新たな第3タームへの課題共有の場を創出したいと考えます。
 また,昨年に引き続きイタリア在住の指揮者・作曲家の杉山洋一さんをスペシャル・ゲストとしてお迎えします。杉山さんの提案で作曲マスタークラスに設けられた昨年の「自作・指揮クラス」は,我が国初の試みとして大きな反響を呼び,今年はより大きな編成で募集を行うことにいたしました。指揮・作曲の融合的視点のみならず,作曲家と演奏家との真剣な協働を通して,音楽創造の新たな可能性を体験できる本セミナーの白眉といえましょう。
 世界第一線で活躍するレギュラー講師陣も,お話あり,演奏ありの自由な発想で各種「コンサート」や「フリーディスカッション」を企図し,豊かな創造の果実を伝えてくれる予定です。現代音楽シーンを代表するギター奏者の山田岳さんは初登場。当芸術村の音響豊かなコンサートホールとギターとの相性は抜群で,山田さんには個展リサイタルをお願いいたしました。
 ここ秋吉台でしか聴くことのできない「未聴感」=「新しい創造の種子」を体全体で体験してみませんか? 多くの方々の参加をお待ち申し上げます。

 

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